4つのツールの比較

ツール提供元提供形態(公式の記載)特徴
Lighthouse(アクセシビリティ監査)Google(Chrome)Chromeの開発者ツール等から実行監査ごとの合否を重み付け平均したスコアを表示。部分点はなし
axe-coreDeque Systemsオープンソース(Mozilla Public License 2.0)WCAG 2.0・2.1・2.2のA〜AAAに対応するルール。判断できない要素は「incomplete」として手動確認を促す
WAVEWebAIMChrome・Firefox・Edgeのブラウザ拡張、URL入力のオンライン版。API等は別途ページ上にアイコンで問題箇所を表示し、人による評価を助ける
miChecker総務省無償公開(Windows 10/11、Edge、Java 17)JIS X 8341-3:2016にもとづく検証作業を支援(詳細)

WAVEのAPIやスタンドアロン版の料金は、WAVEのトップページには掲載されていません。利用を検討する場合はWebAIMの公式ページで最新の条件を確認してください。

Lighthouseのスコアの読み方

Chrome for Developersによると、Lighthouseのアクセシビリティスコアは各監査の重み付け平均で、重みは3〜10です。各監査は合格か不合格のどちらかで、部分的に合格しても点数は入りません。また、手動で確認すべき項目はスコアに影響しません。

つまり「100点」は、自動で判定できる監査にすべて合格したという意味で、WCAGやJISへの適合を示すものではありません。

自動チェックで見つかる範囲

axe-coreのREADMEは「平均してWCAGの問題の57%を自動で発見できる」と説明しています。裏を返せば、残りは人が確認する必要があります。W3Cも、評価ツールはアクセシビリティを判断できず補助するだけで、誤った結果を出すこともあると注意しています。

自動で見つけやすい人の確認が必要
画像にalt属性がない、フォーム部品にラベルがない、文字と背景のコントラスト比不足、lang属性の欠落代替テキストの内容が適切か、見出しが内容を表しているか、キーボード操作の順序、エラーメッセージの分かりやすさ、動画の字幕の正確さ

社内での使い分け例

  1. 制作・更新のたびに:担当者がブラウザ拡張(WAVEやaxe系)で明らかなエラーを確認する
  2. リリース前に:開発工程でaxe-core等を組み込み、テンプレートの退行を防ぐ
  3. 定期点検で:代表ページを選び、ツール結果と手動確認(キーボード、スクリーンリーダー)を組み合わせて記録する

W3Cは評価ツールの一覧(Web Accessibility Evaluation Tools List)を公開しており、機能や対応規格で絞り込めます。

相談先・申込先の選び方

ツールの指摘件数が多く優先順位を決められない場合や、「準拠」などの表記の根拠となる試験が必要な場合は、外部診断の利用を検討します。依頼時には、使っているツールと結果を共有し、手動試験の範囲を明確にしてもらうと重複を避けられます(外部診断を依頼するタイミング)。

出典・確認日

確認日:2026年10月12日/参照した公式・一次情報 6件